耐候性とは、プラスチックなどの材料や塗料、繊維などの工業品が太陽光や温度や湿度、雨等の屋外での自然環境の様々な変化の元での使用に耐えられる性質のことを呼びます。
製品の劣化の原因として光や熱、水があります。具体的に考えると、太陽光に長い時間さらされていることで変色や、温度の変化の素材の膨張や伸縮などがあります。雨や雪による加水分解や浸食、一日を通しての温度差の結露なども考えられます。それらにどのくらい耐えられるかという耐候性を把握することは、その製品の寿命や製品の材料選びの基準などを考える上での重要な要素となります。
主に屋外で使用されることの多いケーブルは、耐候性を考慮しなければなりません。様々な環境の変化にも対応することのできるケーブルが各メーカーで開発され発売されています。耐候性が高い材料として有名なのがテフロンです。テフロン加工の製品を見たことのある人は多いと思います。
紫外線による劣化が全くと言ってよいほど起こらない素材です。他にもアクリルやポリカーボネートなども紫外線劣化を起こしにくい素材です。工業用の配管などによく使われているポリ塩化ビニルも良い素材と言われています。ポリ塩化ビニルが好んで使われている理由は、成型加工がしやすいということです。近年、耐候性ケーブルで多い素材がポリエチレンとテフロンと言われています。ポリ塩化ビニルは、燃焼時に有毒なガスが発生するため環境対応としてポリエチレンやテフロンが多く使われるようになりました。